
昨今、副業を持つことは、決して珍しいことでも、特別なことでもありません。かつては「本業一本」でキャリアを築くのが当たり前とされていましたが、投資であれ副業であれ、本業以外に“収入源”を持つことが、スタンダードになりつつあります。
厚生労働省も副業・兼業の推進を提唱(※)しています。それは単なる収入の補填にとどまらず、働き方の多様化やスキルの向上に繋がり、巡り巡って本業にも良い影響を与えるとされています。また、副業を通じて「やりがい」や「自己実現」を得ることができれば、働く人の心の充実にもつながります。
一方で、注意すべき点もあります。本業に支障が出ないようにすること、健康管理を怠らないことは、副業を行ううえで非常に重要です。副業は自由な選択肢であると同時に、自己管理の意識も問われるものです。
※:厚生労働省「副業・兼業の促進に関するガイドライン」
目次
副業ってどんなもの?始める前に知っておきたい基本と前提
副業の定義|一時的な小遣い稼ぎと何が違うのか?
副業と聞いて「ポイ活」や「不用品販売」などを思い浮かべた人もいるかもしれませんが、これらは一時的な収入にすぎません。本記事で扱う副業は、ある程度の安定性があり、継続的な収入を見込める“なりわい”に近いもの。スキルや経験を活かして働くものを、副業と考えています。
副業=複業はこれからのスタンダード|柔軟な働き方と複収入の時代
「複業」は単に収入源を増やすことではなく、自分の人生を豊かにする選択肢のひとつ。たとえば本業では選べなかった分野に挑戦したり、好きなことを活かして新しい価値を提供したりすることができます。
副業のタイプ分類|時給型/成果報酬型/ストック型とは?
- 時給型:オンライン接客やデータ入力など、時間単位で報酬が支払われる仕事
- 成果報酬型:ライティングやデザインなど納品ベース。作業に要する時間によっては、最低賃金を大きく割り込むリスクあり
- ストック型:ブログや講座販売などコンテンツが稼ぐ形。制作したコンテンツが継続収入を生むことも
副業を選ぶときの3つの軸とは?
①「続けられるか」視点|自分のライフスタイルに合うか? 好きだと思えるか?
就職活動をした時、どのような基準で会社を選びましたか?企業としての安定性、働きやすさ、福利厚生など、さまざまな要素を吟味したのではないでしょうか?「好き」だけでは選びきれない本業と違い、副業は“やりたくてやる”もの。だからこそ「好き」という気持ちは大切です。好きでないと続かない。副業こそ「やりたいこと」にチャレンジできる場だと考えましょう。
②「得意なこと」視点|スキルや経験を活かせるか?
過去の仕事経験や趣味など、自分の“武器”を棚卸ししてみるのが第一歩。完全にマスターしている必要はなく、自分自身も学びながら、後から来る人に教えるスタイルでもOKです。
得意なことならスキルアップのハードルも低く、結果も出やすいもの。自分が学んで得たものを仕事に活かせるなら、モチベーションもアップします。
③「求められているか」視点|需要があり、将来の広がりもあるか?
どれだけ好きで得意でも、需要がなければ稼げません。将来的にスキルアップや拡張が見込める副業を選ぶと、長く続けやすくなります。
好き・得意・需要──この3つのバランスを見極めることが、副業選びでは非常に重要です。“安定”が求められる本業と違って、副業こそが“自己実現”のチャンスになるかもしれません。
人気の副業5選を実態ベースで深掘り!
1. Webライティング|始めやすく、案件も豊富
初心者でも挑戦しやすく、クラウドワークスやランサーズなどで手軽に仕事が見つかります。構成案や記事の作成、レビューなど幅広く、案件の難易度も選べるのが魅力。ただし、単価は低め。ライティングスキルと調査力が試されます。
また、生成AIの発達によって記事の量産が可能になっている現在では、高い専門性を活かした専門ライターとして活動するのでなければ、生成AIを使いこなすスキル(プロンプトエンジニアリングなど)も必要になってくるでしょう。
2. ブログアフィリエイト|時間はかかるが、収益化すれば継続性が高い
ブログ記事を執筆し、記事中の広告やアフィリエイトリンクによって収益を得ます。無料ブログにはアフィリエイトの制限があったり、サービス自体が停止するリスクがあったりするので、独自のドメインを取得してWordPressでブログを立ち上げるのがおすすめ。最初の数ヶ月はほぼ無収入ですが、「読まれる」ブログに育てれば“ストック型収入”に。競争が激しく、地道な継続が必須。SEOの知識も必要です。
それでも、自分の書いた記事が誰かの役に立ち、収入にもつながるというのは、嬉しくもあり、励みにもなるでしょう。
3. Web/ITスキルを活かした副業|スキルがあれば高単価も狙える
Webデザイン、コーディング、システム開発など。需要は高く、報酬も高単価ですが、初心者にはハードルが高いジャンル。スキル習得が必要で、副業詐欺も多いため注意が必要です。
高額な登録費用が必要だったり、「口座を確認するため」と称して振り込みをさせたりする業者は、詐欺の可能性がある点に注意しましょう。講座受講後に仕事を斡旋というパターンも、慎重に検討が必要です。
4. オンライン講師|“知識”を“価値”に変える副業
自分の得意分野を「教える」形でマネタイズ。ココナラのようなスキルシェアに登録すれば、「生徒」を見つけるのは難しいことではありません。「教える」といってもジャンルはさまざま。英会話や学習支援、楽器演奏や着付け、ランニングやカラーコーディネートなど、自分の知識が誰かの役に立って収入に結びつくのです。
5. 写真・イラスト販売|ニッチを攻めれば趣味が収入に
ストックフォトサービスで作品を販売する副業。それなりの機材と、技術・発想・市場ニーズを読む力が必要。ストックフォトを本業とするプロもおり、競合が多い分野です。
それでも、ニッチで勝負すると成果が出やすく、素人でもアイディア次第で稼げます。ストックフォトは文字通り「ストック=蓄積された資産」なので、売れる素材は繰り返し売れやすいというのも魅力です。
収益は、ダウンロードするクライアントの契約形態によって大きく異なります。「定額制」のダウンロードでは1枚数十円から、「単品購入」なら1,000円以上ということも。
副業で終わらせない!「知識」や「経験」を資産化する方法
多くの副業は“時間を切り売り”する働き方が中心ですが、最終的には「コンテンツが稼ぐ」仕組みを持つストック型への移行が理想です。
たとえば、
- ライティングが得意なら講座を開設
- ハンドメイドが趣味なら作り方をコンテンツ化
- 写真なら撮影・編集技術を教材に
といった形で、自分の経験を“教える”副業に昇華できます。クローズドSNSを利用すれば、ストック型コンテンツを会員制で提供できるため、効率的な資産化が可能です。
まとめ|今すぐ動ける“副業”から始めて、継続的に利益を生む“資産”に成長させる
副業は、今や単なる収入の補填ではなく、「自己実現」「スキルアップ」「働き方の自由化」など、さまざまな可能性を秘めています。
まずは小さく試して、自分に合ったスタイルを見つけましょう。そして、「自分にしかできないこと」を見つけたとき、ぜひそれを“資産”に変える副業にチャレンジしてみてください。
あなたの知識や経験を必要としている人は、きっとどこかにいます。
まずは、「好き」「得意」を棚卸しすることから始めてみませんか?
コンテンツを活かして「好き」「得意」をストック型の収入に変えたい方へ。クローズドSNS「FAZZY」なら、あなたの知識を価値に変える仕組みが整っています。
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